伝統技術に着想を得た高級ブランド
出典:アリタポーセリンラボ
ブランド間のコラボレーションが一般的になりつつある中、注目のブランドの中には、伝統的な職人に注目し、最新コレクションをさらに活性化させようとしています。日本のクリエイティブシーンは、何世代にも渡って継承されてきた伝統工芸を究めるために生涯を捧げる職人たちによって、さらに活気にあふれています。
ここでは、過去数年の国際的なブランドと日本の職人とのコラボレーションの中から、特にお勧めのものをご紹介します。
出典:BUAISOU
BUAISOU
藍染工房「BUAISOU」は徳島県上板町に生まれた小さな会社ですが、ファッション界に大きなインパクトを与えています。徳島県に自生する藍を栽培、発酵させた後、染色、デザイン、服やアート作品の制作を行っています。BUAISOUは、注目のコラボレーションでこの小さな町を一躍有名にしました。2019年には歌手カニエ・ウェストが、2020年初めには歌手リアーナと彼女のプロデュースするフェンティ・ビューティーが訪れ、同ブランドのデニムラインにインスピレーションを得ました。BUAISOUは、トリーバーチ、アルテック、ブルーボトル、ユニクロ、イソップなどのブランドともコラボしています。2020年にはナイキとコラボし、日本の足袋にインスパイアされたISPA ドリフター“Indigo”を制作しました。2022年にはジミーチュウとのコラボで、藍染の鞄と靴のコレクションを発表しました。
出典:アリタポーセリンラボ
アリタポーセリンラボ
佐賀県にあるアリタポーセリンラボは、200年以上の歴史があり、美しく繊細な陶磁器を制作しています。小松美和、任天堂のスプラトゥーン、工業デザイナー奥山清行など、日本のアーティストやブランドとのコラボレーションを定期的に行っています。その中でも最も優れたコラボは、フランスの香水・化粧品メーカーであるゲランとのものです。2016年、有田焼創業400年を記念して、ゲランの香水「ミツコ」のために2種類の見事な限定ボトルのデザインを制作しました。
出典:アディダス
松村栄鶴
ブランドがロゴの変更を許可することは稀で、アディダスのように象徴的なロゴを持つブランドはなおさらです。しかし、書道家、松村英鶴の場合は例外となりました。2019年、このクールで最先端の書道家は、オープンソースプロジェクトの東京を祝うTシャツのために、このロゴを墨で変身させたのです。
出典:エルメス
京都マーブル
フランスの高級ファッションブランド、エルメスは、伝統的な製法を守り、職人を支援することに力を入れており、その結果、世界で最も手間がかかり、品質の高い(そしてもちろん高価な)ハンドバッグが生み出されているのです。エルメスがシルクのマーブリングを発見したとき、インクジェットプリントではなく、手作業でこの技法を行う職人を探すことにしました。野瀬家による京都マーブルは、伝統的な手法でマーブル模様のシルクを丹念に作っている、世界でおそらく最後の会社です。エルメスと京都マーブルのコラボレーションにより、コンスタンス京都マーブルの限定版、カラフルなツイルとカレ(スカーフ)が生まれました。
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