ITLM Asia Pacific 2024において新たに出現したトレンドと高まる日本の魅力が浮き彫りに
ホスピタリティとイベントのマネージメント企業として、日本におけるラグジュアリートラベルのご手配において10年以上の経験を持つラグジュリークは、可処分所得が増加しつつある新興の中流階級の旅行者がどのように旅行トレンドを再構築しているかについての見解を示しました。
この7月、シンガポールのマリーナ・ベイ・サンズで開催されたラグジュアリートラベルのトレードショー「ITLM Asia Pacific 2024」において、当社CEO眞野とホスピタリティチームは、アジア・パシフィック地域の主要旅行代理店や旅行デザイナーと70以上の商談を行いました。その中で、アジア・パシフィック地域とその周辺において増え続ける中流階級が観光産業を再構築するとともにHNW(富裕層)の旅行トレンドを取り入れていることについての見解を共有しました。
この見解は、エコノミスト・インテリジェンス・コーポレート・ネットワークの東南アジア・ディレクターであるスマナ・ラジャレスナム氏による基調講演の中でも示されました。同氏によると、世界経済の多くが停滞している一方で、アジア経済はゆっくりと持続的に成長しておりそれが消費に拍車をかけていることに言及。中でもマレーシアは2023年から2027年にかけての一人当たり個人消費の年平均成長率が7.7%と予測されるなど同地域を牽引、世帯所得の中央値も同率で成長していることを指摘するとともに、マレーシア、中国、タイ、インドネシア、インド、ベトナムの拡大する中流階級が、これまで以上に消費力を持ち可処分所得を増やしてより頻繁に旅行するようになったことを強調しました。
アジア・パシフィックの多くの地域が景気回復に向かう中、日本の円安は台頭する中流階級にとってよりお得で最高の場所として日本に多くの旅行者を引き付けています。彼らは頻繁に繰り返し訪れ、あまり知られていない地域を探索し、旅行中により多くのお金を使うようになってきています。 「中流階級が旅行により多くのものを求めるようになってきています。」と眞野は言います。「彼らは自分の興味の幅を広げたいと考え、ユニークな体験を見つけるために人里離れた場所への旅行も厭いません。17世紀に建てられた工場で味噌を作るのだろうと、日本で最も神聖な寺院のひとつで禅宗の僧侶と一緒に瞑想の仕方を学ぶのだろうと、没入型の武者修行で内なる戦士の心を呼び覚ますのだろうと、ユニークな体験のためであればどこへでも足を伸ばすのです。このような旅行者は、母国での生活に取り入れられるような何か新しいことを学び体験したいと考えているのです。」 これまで以上の経済的な自由を得たことで、中流階級の旅行者はつい最近まで超富裕層にしか手の届かなかった旅行トレンドにも慎重に足を踏み入れているのです。
「メディカル・ツーリズムは、ILTM Asia Pacificでのエージェントとのミーティング中に何度も出てきたリクエストでした。」と眞野は言います。「ラグジュリークはメディカルツーリズム協会のメンバーであり、ゲストに最高のクリニック、医師、治療をご紹介してきました。日本はクオリティとホスピタリティに定評があるため、メディカルツーリズム市場における強力な競争相手となっています。私たちのお客様は、包括的な年次健康診断から最先端の幹細胞治療に至るまで、あらゆるものを予約しています。日本で治療を受けるとディテールに至るまで細心の注意を払って取り扱われ、世界トップクラスの治療を受けられるという安心感があります。この傾向は徐々に多くの旅行者に浸透しつつあります。」と眞野は言います。
より広い市場にとってさらに身近な事になりそうなもう一つのラグジュアリートレンドは、日本への不動産投資です。「ここ数カ月、アジア・パシフィック地域の顧客から日本の不動産購入のサポートをしてほしいという依頼を数多く受けています。」と眞野は言います。「今、日本に投資する絶好のチャンスです。人々は、安定した国での手頃な価格の住宅の購入を望んでいます。ハンプトンズやマウイ島などのセカンドハウスは多くの人の価格帯から外れている非常に高額なものかもしれませんが、北海道の富良野や横浜の物件は比較的安価です。私たちは、物件購入のサポートや、物件のメンテナンスやそのための日本への旅行といったフォローを通じて彼らが日本を第二の故郷とする手助けをしようとしているのです。」と眞野は言います。「日本での別荘は新たなステータスシンボルなのです。」
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